2015年の日本での科学分野における協働

  • 科学研究は協働的取り組みです。
  • 2015年に世界中の研究者がどのように協力して論文を発表したかを確認してください。

最終更新日:2016年5月1日

Map view of countries collaborating research with the US

研究者は、特に科学の分野で、ほとんど常に協働に関与しており、科学技術、データの共有、および論文の執筆での協働は増加の一途を辿っています。協働を測定する1つの方法は、論文の共著者の人数を調べることです。これは2015年にPubMedの索引に登録された論文につき史上最高の5.48人に達しました。

協働を評価する別の方法は、共著者の国籍を調べることです。論文を共同執筆する傾向がある特定の国があるか調査するために、私たちは、生物医学と関連する分野の雑誌を索引登録するPubMedの2015年の出版物のデータを調べました。以下は、上位25位の出版国に対する、著者の提携に基づいた、上位10位の協働国のペアです。この分析の背景にあるデータは生物医学分野からのものですが、全分野からの発表済み研究のエルゼビアのデータベースであるScopusのデータでも同様の傾向を確認しました。

  1. 米国と中国(14,853本の論文)
  2. 米国と英国(11,384本)
  3. 米国とドイツ(8,421本)
  4. 米国とカナダ(8,044本)
  5. ドイツと英国(7,955本)
  6. 米国とイタリア(5,307本)
  7. フランスと英国(5,296本)
  8. 米国とフランス(5,252本)
  9. 米国とオーストラリア(5,208本)
  10. イタリアと英国(5,160本)

(従来の研究所と開発中の研究センターの両方で)最も頻繁に出版している国の共著者の協働をよりよく可視化するために、私たちはこの情報を示すインフォグラフィックを生成しました。日本でのトップ10の頻繁な協働に加えて、米国中国韓国ドイツブラジルの英語での協働のマップを表示します。

日本の協働のマップを表示

Research Collaboration in JapanResearch Collaboration in the United States
協働に関する考察

これらの協働のマップからいくつかのことがわかります。1つは、複数の国が頻繁に登場し、全6カ国の上位10位に米国、英国、フランス、ドイツ、カナダが登場します。予想した通り、上位の協働国には地域性もあり、シンガポールと中国、またオーストリア、スウェーデン、およびスイスとドイツのように 近隣国が独自のパートナーになっています。

最後に、協働の規模はサンプル全体で著しく異なりました。米国の場合、上位の協働パートナーは、10,000本を超える論文(米国の全論文の5%前後)に関与しました。一方、中国の上位のパートナーは、2,000本前後の論文に関与しました(中国の全論文の1%)。ドイツの場合、その上位のパートナーとの8,000本を超える論文(ドイツの全論文の12%前後)での協働があり、他国に比べいっそう高い比率に達しました。

協働データ

PubMedの分析の背景にある完全なデータは、figshareのAJEの学術出版データと傾向コレクションで見出すことができます。

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